美容サロン業でビジネスを長期的な成功をおさめるためには、卓越したカットスキルやネイルスキルだけでは成功は約束されません。
その背景としては美容サロンで開業をする人やFC展開する企業が増えており業界全体の競争が激しいという点です。
その中であなたのサービスを求めるお客様のために経営を安定させ、中長期で成長し続けるためには商品(サービススキル)だけではなく、その他の経営に関するスキルや数字管理、マインドセットなど多くの取り組むべき課題があります。
美容業界において、廃業率の高さが課題だと私は感じております。
これらの課題・問題はそれぞれのサロン単位でサービススキル以外のレベルアップができれば改善されると確信しております。
今回はそのために大切な項目とサロンオーナーが日々行うべき具体的なルーティンをご紹介します。
サロンオーナーが経営を成功させるために行うべき10項目
サロン経営を行う上で必須となる10の項目を挙げます。
日常的なタスクから、知識として知っておくべきことがあります。これらをどのように向き合っていくか考えておくことで計画的かつ、トラブル対応も迅速にできるでしょう。
- サロン運営の基本
- 効率的なスケジューリング
- 在庫管理
- 衛生管理と安全対策
- ビジネス戦略と長期計画
- 事業計画の立案
- 成長戦略の策定
- リスク管理
- マーケティングとブランディング
- 顧客ターゲティング
- デジタルマーケティング(SNS活用含む)
- ブランド構築と差別化戦略
- サービス開発と品質管理
- 新サービスの企画と導入
- 品質基準の設定と維持
- カスタマーフィードバックの活用
- 業界動向と最新技術
- 美容トレンドの把握
- 新技術・新商品の知識
- 競合分析
- 財務管理
- 基本的な会計知識
- キャッシュフロー管理
- 予算計画と収支分析
- リーダーシップとコミュニケーションスキル
- 効果的なスタッフ指導法
- 交渉スキル
- 意思決定能力
- 人材管理
- 採用と育成
- チームビルディング
- モチベーション管理
- 顧客サービスとリレーションシップマネジメント
- カスタマーエクスペリエンスの向上
- クレーム対応
- リピーター獲得戦略
- 法律と規制
- 美容業界に関連する法規制
- 労働法の基礎知識
- 契約書の理解
サロンオーナーが行うべきタスクは多岐にわたる
列挙してみると、「まぁ確かに重要だ」と感じると同時に「やるべきことが多いなぁ」と感じると思います。現実的にこれらを全部完璧に行うことはほぼ不可能だと感じた方も多いのではないでしょうか。
日常的に取り組むべきことが必須となるタスクから、未来に向けて取り組むべきタスクも大切となります。
また法律関係などを考えることは多くの方が後回しになっているのでしょうか?
その選択はある意味正解かと思います。
緊急性のないことにや、必ずしも必要ではないことに時間を投資することは限りある時間を有効的に使っているとは言えません。
とはいえ、前項で挙げた10のタスク項目はビジネスを営んでいれば、どのタイミングで取り組んでいなかったことを後悔することになっても不思議ではありません。
【図解】10の項目を一般企業での部署の役割で考えるとどうなる?
10の項目はどんな規模のビジネスでも必須となります。これらを世の中の多くの会社では部署を分けてタスク分けを行っています。
部署を分けることで、より専門性の高い成果を各部署で挙げれるようになりますよね。
もちろん、この振り分け方法に決まりはないので会社の規模やオーナーの意向で大きく変わります。
また組織が大きくなればなるほど、部署ごとオフィス内でフロアや部屋が分けられます。そういった環境下で各々が孤立していては会社として歪みが出てきてしまします。
例えば、購入後のお客様対応を行っているCS部がお客様のトラブルを部署内だけに留めてしまうことで会社として大きなトラブルになってしまって通常運営できないケースになってしまうかもしれません。
そうではなく、専門性を高めて実行した業務を各部署が連携し報告し合い、改善と実行を繰り返すことで会社としての成長が期待できます。
それが個人経営のサロンでトラブルが起きた場合はどうでしょう?
一人で行っているので、全て把握できます。ですが全く想定しておらず知識がなく誤った対応をしてしまったとします。内容によっては「知らなかった」では済まないというのは想像できますよね。
つまり、1000人規模の大企業だろがオーナーのみの個人サロンだろうが同じ市場でビジネスをおこなう上で必要なタスクは本来変わらないということです。
日々のルーティンに組み込むべき具体的な3つのタスク
サロンオーナーが日々のお客様サービスを行いながら、優先順位を上げて毎日行うべきタスクを紹介します。
前項で挙げた10のタスクはどれも大切です。
ですが個人サロンや小規模サロンのオーナー様は自身が施術を行うケースがほとんどかと思います。
そんな中でも時間を確保して、最低限これから紹介する3つの必須タスクは行いましょう。
KPI設定を行い売上目標を管理する
KPIとはKey Performance Indicator(キー パフォーマンス インジケーター)の略で、「重要業績評価指標」と訳される。
簡単に言えば、中間目標のことです。
ビジネスにおける目標は数字で管理できるものを設定すべきです。
1年間の売上目標や1ヶ月の売上目標。それを達成するための新規顧客数・リピーター人数や販売すべきコースメニュー。
必要な数字を毎日目で確認して、1日の数字を追い求めましょう。
長く安定した経営を行っていく上で数字管理は必須です。これを行わず、なんとなくの経営してしまうと変化に気が付けなかったり、スタッフのモチベーションにも悪影響を及ぼしてしまいます。
Instagramのストーリー更新をきっかけとした交流
ほとんどのオーナーはインスタグラムやX、あるいはYoutubeを運営していると思います。
中でも美容サロンのオーナーが絶対的に行うべきは今はInstagramです。ここの運用は絶対的に力を入れるべきです。
なぜなら、みんな使っているからです。
たとえ今集客に困っていなくても力を入れるべきです。
今のInstagramは交流の場となっています。そのために日々ご自身ですべきはストーリーです。
できるだけお客様やターゲットとに市場的にコミュニケーションを取れるかで大きく未来が変わります。
なぜかというと、ライバルは今、ここを徹底しているからです。その時代にあった運営をすることは必須です。
美容サロン経営者としてのプライベートの過ごし方
美容サロンの経営者として、お客様から憧れの存在になることも大切です。
そのためには仕事以外の時間も充実させるために、リフレッシュと成長をバランスよく考えましょう。
リフレッシュするためには仕事から離れる時間を確保
趣味や運動、家族や友人との時間を大切にすることで心身の健康を保つことができます。
自己成長のための時間
読書や新しいスキルの習得、他の美容サロンのサービスを受ける等の自己成長のための時間を大切にしましょう。
このようの方法でプライベートを充実させることで、経営者として向き合う仕事にも前向きに取り組み成長す流ことが可能となります。
オンとオフの切り替えの上手なサロンオーナーを目指しましょう!
まとめ
美容サロン経営の長期的成功には、技術スキルだけでなく、経営管理、マーケティング、財務など多面的な能力が必要です。
10の重要項目を意識しつつ、日々のルーティンとしてKPI管理、SNS活用、ワークライフバランスの維持に注力することが大切です。
全てを完璧に行うのは難しいですが、優先順位をつけ、継続的に学習し、顧客体験を重視することで、競争激化するサロン業界で、持続可能な経営を実現できます。
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